NEWS
新着情報

お知らせ

【情報提供】コンパクトなセルロースナノファイバー(CNF)パウダーを開発(大阪大学産業科学研究所 能木雅也教授ら,7/4(火)14:00~記者会見あり)

大阪大学産業科学研究所 能木雅也教授らの研究グループは、コンパクトで持ち運びしやすいセルロースナノファイバー乾燥粉末(CNFパウダー)を開発しました。
能木教授は、富士市CNFプラットフォーム会員でもあります。
この度、研究成果のプレスリリース及び記者発表についてのお知らせがありましたので、情報共有します。
大阪大学産業科学研究所ホームページでは、図や写真、動画などで詳細を紹介していますので、ぜひご覧ください。


(以下、大阪大学産業科学研究所ホームページより)

コンパクトなセルロースナノファイバー(CNF)パウダーを開発
―水に混ぜると、無色透明で 液だれしない液体になる―

■研究成果のポイント

・開発したCNFパウダーは、固形分100%なので、コンパクトに運搬・保管できる。
・CNFパウダーを混ぜた液体は、無色透明で、霧吹きしても液だれしない。
・化粧品やサニタリー用品の増粘剤として、CNFの更なる活用が期待される。

■概要

 大阪大学産業科学研究所 能木雅也教授らの研究グループは、コンパクトで持ち運びしやすいセルロースナノファイバー乾燥粉末(CNFパウダー)を開発しました。水のようにサラサラした液体は霧吹きすると液だれしますが、このCNFパウダーをまぜると液だれしなくなります。また、その液体は無色透明を保つため、化粧品やサニタリー用品での増粘剤としての利用が期待されます。
これまでCNFは、化粧品やボールペンインクの増粘剤などに利用されてきました。従来のCNF増粘剤は、90%以上の水を含んだペースト状であり、そのほとんどを水が占めるため、運搬・保管に課題がありました。そこで、CNFペーストを加熱して水分除去(加熱乾燥)した粉末や、CNFペーストから水分昇華(凍結乾燥)させた粉末が提案されていました。しかし、それらCNFパウダーは、静電気を発生して周囲に付着しやすい、水に混ぜると白く濁る、霧吹きすると液だれするといった課題がありました。
今回、能木教授らのグループは、CNFペーストをアルコール脱水・凝固し、その凝集物を風乾して、CNFパウダーを製造しました。このCNFパウダーは、ボリュームも小さく(嵩密度が高く)静電気を著しく低減できるため、運搬・保管の問題を解決します。そして、水に加えても無色透明な外観を保つため、商品の色あいを変化させないという添加剤として優れた特徴を持ちます。さらに、水に加えるとネバネバした液体になりますが、かき混ぜるとサラサラになり、放置するとネバネバした状態に戻ります。この特異的な性質が、「霧吹きしても液だれしない」という現象を生み出します。

■記者発表

7/4(火)14:00~大阪大学中之島センターおよびオンライン

■研究成果及び記者発表に関する詳細

・大阪大学産業科学研究所ホームページはこちら
・プレスリリース及び記者発表の詳細はこちら